Appleは日本時間10月15日、iPad mini (A17 Pro)をWeb上で発表した。速報的に要点をまとめつつ、現行のiPadラインアップを整理していきたい。
iPad mini (A17 Pro)は何が変わったのか
iPad mini (A17 Pro)は、iPad mini (第6世代)の後継となるモデルで、世代で言えば7世代目となる。しかし、Appleは近年世代表記を避け、チップ名でiPadを区別する方針であるため、この名称が正式名称としてつけられた。このiPadは、その名の通りA17 Proチップを採用した。このチップはiPhone 15 Proと同等のものとなっており、従来のiPad mini (第6世代)に搭載されたA15 Bionicチップと比べNeural Engineが2倍の高速化を遂げたなどの背景により、Apple Intelligenceへの対応が可能となる。
また、5月に発表したiPad Pro (M4)やiPad Air (M2)と同様に、Apple Pencil Proへの対応が含まれ、iPad Pro (M2)以降に導入されたポイント機能、いわゆるホバリングとPro特有のスクイーズ、バレルロール、Hapticフィードバックが含まれる。これにより、Apple Pencil (第2世代)を搭載したモデルはApple Storeから姿を消した。
カラーラインナップはスペースグレイ・パープル・スターライト・ブルーで、ストレージ構成も128 / 256 / 512GBに変更され、iPad Air (M2)に即した形となった。(iPad Airにある1TBストレージオプションはない)
一方で、FaceTimeカメラは縦配置のままでフラッシュは続投、内部チップのアップグレードによりSmart HDRは3から4へと変更され、Wi-Fiが6から6E、Bluetoothが5.0から5.3に変わったなどの現代仕様にした面はあるものの、筐体面での変更はほとんど見受けられない。
現行のiPadラインナップ
これを踏まえてiPadラインナップを整理するとこうなる。
- iPad Pro (M4)
- iPad Air (M2)
- iPad mini (A17 Pro)
- iPad (第10世代)
この整理により、対応するApple PencilのモデルがApple Pencil (USB-C)が全てに対応、1-3がApple Pencil Proに対応という形になり、上位モデルのみProの高機能を使えるという構図がわかりやすくなった。Apple Pencilの対応表は以下の通りとなる。
そして、1-3は全てApple Intelligenceに対応する。Apple IntelligenceとはAppleが推しすすめるAIで、今月29日には米国英語にてファーストリリースが行われる。これによりiPadの使い方は大きく変わるものと見られ、AppleはAIと対話する新しいユースケースを提案する。今作iPad mini (A17 Pro)は今月23日の発売のため、発売後まもなくApple Intelligenceが使えるようになるという格好だ。
こういった新しい使い方に対応するためには、高性能なチップが必要不可欠だ。iPad mini (A17 Pro)に搭載されているA17 Proは最新A18シリーズにも引けを取らず、十二分にApple Intelligenceを活用できる。また、これに合わせてRAMもおそらく8GBに拡張されているため、そういった面でも安心できるスペックになったと言えるだろう。
iPadラインナップを俯瞰してみると、iPad Air (M2)を軸に、Apple Intelligenceをはじめ重要機能や筐体構造をそのままに小型化したiPad mini (A17 Pro)、ディスプレイやMチップの世代、LiDARなどで差別化したiPad Pro (M4)、そしてA14 Bionicチップによりできた廉価版のiPad (第10世代)というラインナップになり、かなりわかりやすく、勧めやすいように整理された印象だ。
iPad mini (A17 Pro)の予約開始は本日15日、発売は23日となり、スタート価格は¥6,000の値下げとなり¥78,800-となる。なお、iPad全体の価格表は以下の通りとなる。
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