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2025年Black Unityコレクション・Unity Rhythmスポーツループ&文字盤レビュー

Appleは、2025年のBlack Unityコレクションとして、各種壁紙とApple Watch用バンドUnity Rhythmスポーツループをリリースした。この記事では、当該製品をレビューするとともに「Black Unity」の取り組みについても紹介する。

目次

Black Unityとは

2月と制定されている「黒人歴史月間」を讃え、黒人の文化とコミュニティを祝福するものとして、Appleは2021年から5年にわたってBlack Unityコレクションを発表し続けている。

Appleは、「The National Museum of African American Music」「Art Gallery of New South Wales」「Music Forward Foundation」「Battersea Art Centre」「Ellis Marsalis Center for Music」の5つの国際的な組織をサポートし、不平等に扱われているアーティストやミュージシャンに対する有意義なメンターシップを通してリズム、創造性、コミュニティの力に焦点を当てていると説明している。

これらのBlack Unityコレクションのバンド・文字盤・壁紙はAppleの黒人クリエイティブチームとその協力者たちがデザインしている。

2021年のオリジナルBlack Unityコレクションとそのスポーツバンドを皮切りに、2022年は「Unity Light」をテーマとしてブレイデッドソロループ、2023年は「Unity Mosaic」をテーマとしてスポーツループ、2024年は「Unity Bloom」をテーマとしてスポーツバンドを発売している。そして、今年・2025年は「Unity Rhythm」としてスポーツバンドを発売し、それに合わせた文字盤を発売し、壁紙を配布した。

歴代のBlack Unityコレクション。

スポーツループ

文字盤とスポーツバンドのUnity Rhythmペア。(筆者撮影)

筆者はApple Watch SEの初代を所有しているが、Unity Rhythmの文字盤を使用できるのはwatchOS 11.3からであり初代SEでは利用できなかったため、今回はバンドと併せてApple Watch Series 10のジェットブラックアルミニウムモデルを購入した。ジェットブラックとUnity Rhythmの組み合わせはAppleのプレスや展示でもふんだんに使われているAppleによる「推し」の組み合わせだろう。実際、ジェットブラックは歴代Apple Watchシリーズの中で最も黒く、“Black” Unityとしては最適解なペアであろう。

筆者がUnity Rhythmのセットを装着した様子。(筆者撮影)

以下がSE初代のスペースグレイに装着した様子だ。バンドの互換性はあるが、Series 10と比べて横幅が狭いことから少し野暮ったい印象も感じてしまう。黒系色のため色合わせは十分だ。

44mmや45mmサイズのSeries 9以前のApple Watchに46mmサイズを装着した際には綺麗に装着できる反面、40mmや41mmと新しい42mmではバンドの接合パーツのサイズが若干変更となっているようであるため、小さい方の旧世代Apple Watchに新しいUnity Rhythmのバンドを装着することを検討している方は注意していただきたい。

44mmのスペースグレイアルミニウムのSEに46mm用のUnity Rhythmスポーツループを装着した様子。(筆者撮影)

Apple Storeの展示では、壁面展示としてApple WatchバンドコーナーのところにUnity Rhythmの展示があるほか、Apple Watch Discoverの中央2列もUnity Rhythm仕様となっている。前者はジェットブラックアルミニウムとの組み合わせ、後者はそれに加えてスレートチタニウムとの組み合わせも展示されていた。

Apple表参道の壁面展示。(筆者撮影)
ジェットブラックアルミニウムモデルとのペアが展示されている。(筆者撮影)
Black UnityコーナーのあるApple Watch Discover。(筆者撮影)
Apple Watch Discoverではスレートチタニウムとのペアも展示されていた。(筆者撮影)

このスポーツループは、折り返した時に外側に来る側の面が黒・赤・緑のストライプとなっており、その中でも黒だけが突起したような構造となっている。それにより、見る角度によって赤と緑のいずれかが黒の突起の裏に隠れ、あたかも2色のストライプであるかのような見え方になる「レンチキュラー効果」を生む。

画像左が赤が多く見える面、画像右が緑が多く見える面。(筆者撮影)

以下はUnity Rhythmスポーツループに同封されていたAppleのメッセージである。

人類に刻まれたリズム。それが、このバンドと文字盤のテーマです。

心臓のビート。感情のグルーヴ。創造力のフロー。そして、文化がもたらすテンポ。リズムは普遍的な要素として人間の経験に結びついています。そして、世界があるべき姿を見失い、世の中に不協和音が満ちる時には、私たちを調和に導く力を持っているのです。

Appleの黒人クリエイティブチームと、その協力者たちがデザインしました。

このメッセージカードも凹凸を感じられる厚紙となっており、今年のUnity Rhythmはこの立体感に「リズム」を刻んでいるのかもしれない。

立体感のあるApple Storeの壁面展示。
同封されていたメッセージカードの凹凸。(筆者撮影)

Apple Watch文字盤

前述しているように、2025年のBlack Unityに併せてwatchOS 11.3より「ユニティリズム」の文字盤が登場している。背景が現在時刻の「時」の数字をデザインした赤・黄・緑の線になっており、Always-Onを使用しているときには赤と緑のみとなる。これによりデザイン性と時がわかる機能性をうまく持った形となっている。なお、Apple Watchの設定で24時間表示をオフにしてしまっている場合はこの背景表示もそれに準じた形となってしまい、“13”から“24”のデザインを見ることができないため注意が必要だ。このストライプを構成している線はジャイロセンサーによって変わり、よりダイナミック且つ自然な動きである。

左から順にAlways-On、普通の表示、Smart Stackの表示のスクリーンショット。

Apple Watch Series 10の目玉機能であるAlways-On時における毎秒更新のディスプレイを活用した文字盤としてはフラックス・リフレクション・アクティビティデジタルに続いて第4弾であり、秒単位まで常に確認することができる。また、コンプリケーションを左上・右下の2箇所に配置でき、フルスクリーンのデザイン性を活かしたまま機能性を持たせられるのは高評価だ。しかし、このコンプリケーションの更新頻度がAlways-On時には遅く、「デジタルタイム」のコンプリケーションを配置している場合でも少し前の時間が表示されてしまうという現象が発生しているため、そこが唯一の注意点だろう。

もちろん新規の文字盤であるため、Smart Stack最上部の時計表示もこれに準じたデザインとなる。ここではフルスクリーン性が排除されるため、メインの文字盤と比べて数字のストライプの端が見切れないよう収まるデザインとなっているほか、ストライプの本数も5本から3本に減らされてアイコニックな印象を強める。

また、この文字盤使用時限定として、チャイム機能で「ユニティリズム」のサウンドが利用できる。チャイムとは時報のような機能で、毎時00分に音または触覚で通知をしてくれる機能だ。本来はベルと鳥の2種類だが、文字盤に紐づいてユニティリズムという軽快でリズミカルなものが利用できる。

総括

個人的な感想だが、今作のBlack Unityは非常にクールな印象で、最高に「買い」なバンドであると感じた。特にエロティックな表情を持つジェットブラックアルミニウムとの組み合わせは秀逸で、黒の美しさをうまく際立たせてくれるコレクションだと感じた。特にスポーツループは純正バンドの中では低価格ラインであるため、黒系のApple Watchをお持ちの方には全力でおすすめしたい、素晴らしいデザインであった。

また、このバンドやコレクションのリリースをきっかけとして、黒人さんのコミュニティを知る機会となったり、あるいはその団結を祝福する機会となったりし得ることも、一つこのBlack Unityコレクションの存在意義ではないだろうか。

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この記事を書いた人

Naoのアバター Nao 編集長

現在高校1年生で東京在住のApple信者で、ガジェットオタク。様々な観点からの情報を得ることで多角的にAppleのことを考える。普段からXにてAppleに関連したことを中心に情報を発信する。現在はM1チップモデルのiPad Proを所有し、ほぼ全ての作業をこなすiPad愛好家。

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