iPad Air&無印新登場：「底上げ」のアップデート

2025年3月4日(日本時間)、iPad AirとiPad無印がそれぞれプレスリリースにて発表された¹ため、それについてまとめていきたい。

【新型iPad群発表！！】

Airと無印が更新、筐体そのままにチップのみ更新の模様です

iPad Air (M3)
・M3搭載、Apple Intelligence継続搭載
・新Magic Keyboard登場、旧世代と互換性あり
　→Pro用と似た設計に

128GB ¥98,800- | 予約開始済み、3/12発売
Magic Keyboard for iPad Air ¥46,800-… pic.twitter.com/OUMg8MGeJC

— Nao (@Nao_9615) March 4, 2025

iPad Air

iPad AirはM2モデルが2024年5月のイベントで登場したため、1年未満の周期での更新となった。本体スペックとしては、チップがM3に更新されたことでCPUが15%ほど高速化し、GPUもレイトレーシングに対応するなどゲームにも向いたものとなった。

筐体はM2モデルのままで、サイズとカラー構成はそのまま、お値段も据え置きで11インチ(10.9インチ相当)が¥98,800、13インチ(12.9インチ相当)が¥128,800スタートとなる。

また、日本では4月9日まで行われている学生・教職員向けの「新生活を始めよう」キャンペーンの対象となるため、¥90,800から¥15,000分のギフトカード還元で実質¥75,800となる²。

iPad Air用 Magic Keyboard

A14のiPad Airが登場した2020年以降、iPad Airと合わせて使うMagic KeyboardはiPad Pro用を兼用した状態が続いていた。そのため、カメラ穴がiPad Proの大きなカメラバンプ向けに作られており、iPad Airと仕様すると不恰好な状態が続いていた。特に、現在はiPad ProがM4になりそのMagic KeyboardをiPad Air向けのみに販売している状況になっていた。

そこで、今回はiPad Air用に新設計で、iPad ProのM4モデル用のファンクションキー付きMagic Keyboardと似た設計とした、ファンクションキーを搭載したMagic Keyboardとなった。

なお、iPad Airの寸法は変わっていないため、A14・M1・M2の旧製品との互換性があるほか、以前の傾向からA12X搭載のiPad Proとの互換性もあると思われる。

新しいiPad Air用のMagic Keyboard、JISの英数かな変換キーが「ABC」「あいう」になってるのはなんでだろう…？

←Pro (M4)用 | 新Air用→ pic.twitter.com/w6Bg7ywrGo

— Nao (@Nao_9615) March 4, 2025

一点、JISキーボードの「英数」「かな」キーが「ABC」「あいう」へ変更になったのは少し謎が残る。しかし、英数という言葉が馴染みがなくてもわかりやすくなるのは改良とも言えるんじゃないだろうか。

iPad (A16)

無印iPadはA14が登場した2022年秋の更新からおよそ2年半が経過したため、このタイミングでの更新となった。Airと同様に外装そのままでチップのみの更新となったが、そのチップがA16とApple Intelligenceへ引き続き非対応という格好になってしまった。また、Pencilへの対応状況も継続で、Lightning版のApple Pencil第1世代とApple Pencil (USB-C)に対応するという格好だ。

ストレージの最小構成が64GBから128GBに倍増となり、価格は据え置き¥58,800スタートとなっている。256GBに加えて512GBも追加されており、256GBは1万円の値下げとなっているようだ。

春の新作アクセサリ

iPhone 16シリーズ向けのシリコーンケース³、Apple Watch向けのスポーツバンド3色、スポーツループ2色、ソロループ3色、ブレイデッドソロループ3色、Hermèsバンド(アンメール1色、トワルHシンプルトゥール1色、ツイルジャンプアトラージュシンプルトゥール3色、キリムシンプルトゥール4色、ブリドンシンプルトゥールとアトラージュドゥブルトゥール各1色)⁴がそれぞれ春の新色として追加されている。

総括

個人的には、チップのアップデートのみであったため面白みはないが、堅実なアップグレードではあったような印象を受けた。一点Apple IntelligenceにiPad無印が対応して来なかった点は少し意外に感じた。今Appleが非常に推している機能であるため「全てのiPadがApple Intelligenceに対応する」というラインナップにならなかったのが残念ではあるが、価格を考えると差別化要素として仕方がない、教育向けなどに注力するのには充分という判断であろう。

This week. pic.twitter.com/uXqQaGNkSk

— Tim Cook (@tim_cook) March 3, 2025

Tim氏の告知ポストでは「There’s something in the AIR.」であるため、MacBook AirやAirTagなどの新製品が今後登場する可能性もあるだろう。今週中は期待して待っていてもいいだろう。

1. https://www.apple.com/jp/newsroom/2025/03/apple-introduces-ipad-air-with-powerful-m3-chip-and-new-magic-keyboard/ ↩︎
2. https://www.apple.com/jp-edu/shop/browse/home/back_to_school/terms_conditions ↩︎
3. https://www.apple.com/shop/product/MDGR4ZM/A/iphone-16-plus-silicone-case-with-magsafe-peony?fnode=c3becc152a88094d451403c6ebf051c8f15c0e975fe702044a79ba8d074656a208fe1bbad0728188734738a993f3380df7d18b7f094691b2572f2c392f17274ece06fa6c1ba14ded12fcdf499e34238f1e01f6dc8d53cd9782fed048e41667bc ↩︎
4. https://www.apple.com/shop/watch/bands ↩︎