2025年3月5日(日本時間)、昨日のiPadのリリースに引き続き新しいMacをプレスリリースで発表した12ため、それについてまとめていきたい。
MacBook Air (M4)

MacBook AirはM3モデルの発売から丸1年経過したタイミングでのアップデートとなった。まず目を引くのは新しい「スカイブルー」のカラーで、かつてiPhone 13 Proで用意されたシエラブルーに似た雰囲気も感じる。もちろん、付属のMagSafe 3ケーブルにもスカイブルーは用意されている。
本体はM4チップに更新され、その薄い筐体はM2以降変わっていなく健在だ。そのスペックはM1比で2倍の性能であると宣伝しており、すでにApple Siliconに移行したM1ユーザーも置き換え対象に入れたような印象だ。ディスプレイの接続性もM2では本体+1枚、M3ではクラムシェルで2枚であったが今回は開いた状態でも6Kを2枚接続できるようになった。
また、半年前に登場したMacBook Proと同様にフロントカメラがCenter Stageに対応した12MPの超広角カメラとなった。これにより、顔に自動追尾してくれるセンターフレームと、手元の様子を表示できるデスクビューに対応する。
価格は$999からで、従来の$1099から$100値下げし、元々M2の併売でになっていた最安$999の枠も最新のM4が奪えた格好となる。日本円では¥164,800の据え置き価格で、従来のままメモリ16GBスタートであるため多言語対応を控えたApple Intelligenceも余裕を持って受け入れられる体制だ。日本円で据え置きになったのは円安の影響で、最小構成だと149.97円レート相当となるためギリギリ150円を切った。 なお、こちらは学生・教職員向けの「新学期を始めよう」キャンペーン対象であるため、¥22,000分のギフトカード還元があり実質¥127,800-と非常にお求めやすくなっている。
Mac Studio

Mac Studioは、M2シリーズチップモデルの発売から2年が経過し、いよいよと言うラインでの更新となった。その搭載されたチップはM3 UltraとM4 Maxから選べ、シリーズは統一されていない格好だ。
M4 Max
M4 Maxは、10月に先行して登場したMacBook Proと同様のM4 Maxチップを搭載する。そのMacBook Proと比べ、本体にディスプレイがないため、6K4台と4K1台の合計5台のディスプレイをサポートする。
M3 Ultra

M3 UltraはM3 MaxをUltraFusionで2枚組み合わせたいつもの構造となっている。従来のM2 Ultraと比較してCPUは1.5倍、GPUは2倍と堅実にアップグレードされている。ユニファイドメモリは最小が96GB、最大で512GBとなりローカルで大規模言語モデル(LLM)を実現するなどAI時代にもうまく使えるラインナップとなっている。
最新世代のM4 Ultraを搭載とはならなかったが、M4 ProやM4 Maxで搭載された120Gbpsの帯域に対応するThunderbolt 5ポートを実現し、さらにディスプレイも6K8台または8K4台のディスプレイをサポートする。
M4 Maxは¥328,800、M3 Ultraは¥668,800からスタートで、前者は147.70円レート相当となっているためまだ頑張った価格な印象だ。
総括
昨日のiPadに引き続き、今回も筐体がほとんど変わらずチップのみの更新となった。どちらも堅実なアップデートな印象で、特にMacBook Airについては米国価格で値下げをしてきた点は高く評価したい。日本円で考えても設定レート150円を割ったためAppleの売りたい意志が感じられるような印象を持った。
Mac StudioについてはM4 Ultraチップを搭載しなかったのが残念ではあるものの、512GBのユニファイドメモリなど現在の市場でもかなりインパクトのある製品であるため、Mac ProがM4 Ultraに対応してWWDCのタイミングで発表することを期待して待ちたい。
- https://www.apple.com/newsroom/2025/03/apple-reveals-m3-ultra-taking-apple-silicon-to-a-new-extreme/ ↩︎
- https://www.apple.com/newsroom/2025/03/apple-introduces-the-new-macbook-air-with-the-m4-chip-and-a-sky-blue-color/ ↩︎
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